■よくある誤解② 「解放って自由にさせてればいいってこと?」後編

「放置」「放任」によって「自由」が制限される、というのは、ひょっとしたらピンと来にくいかもしれません。

なぜそう言えるのかというと、たとえば、その子がやってみたいなと思いながらも自信が持ちきれず「意欲」が制限されているのを見過ごすことや、その子が使い方が分からないまま興味を持ちきれず「興味」が制限されているのを見過ごすことになるからです。

つまり、ちゃんと関わっていさえいれば、本当は意欲が湧いたかもしれないこと、本当は興味が向かったかもしれなないことがあって、それが関わらないことによって何も起こらず終わってしまうということです。

「自由」にさせるつもりが、「放置」「放任」によって、可能性(育つ力)が「制限」されてしまっているのです。厳しく言うと、結果的には大人が「制限」してしまっているのです。

まとめると、「解放」は「制限を取り除いて自由にする」ということですが、そのためには「放置」「放任」するのではなく、どんな制限があるのかを見て感じて考えて、しっかりその制限を取り除けるように関わることが大切なのです。

そして、その方法が「ポカポカ・イロイロ」です。

(おしまい)

執筆者:unico代表 濱田 諒