■あらためて「みんないい」ってどういうもの?

「みんないい」は、「ちがい」と「おなじ」をどちらも大切にするという在り方です。

「ちがい」と「おなじ」をどちらも大切にするというのは、人にはひとりひとり違いがあって違ってていいだけでなくて、その違いによらず人の価値は同じなんだということを信じるということです。

つまりは、できる・できないや良いことをした・悪いことをしたといった、特定の価値観で人を見るのを手放して、その人をありのまま認めて大切にしようね、ということです。

実は、「在り方」というのも大事なポイントで、こうやって考えることが正しい・間違ってるというのは問題ではなく、unicoでは、みんなでこう信じて子どもたちと関わろうねというのが「スタンス」であって、このスタンスがないとunicoの支援はできませんし、unicoの支援にはなりません。

■よくある誤解①「みんな良い(正しい・すごい・優れている)ってこと?」

そして、この「みんないい」は、初めにも言ったようにシンプルで短いからこそ覚えやすく馴染みやすいと思うのですが、その反面、受け取り方の余地も広く誤解も生んでしまうこともあるので、そのよくある誤解に答えてみようと思います。

まず、考えたいのは「みんな良い(正しい・すごい・優れている)ってこと?」というものです。

例えば、テストで間違いだらけな子もすごいし優れているってことなの?のというようなことです。

ここで大事になるのが「いい」の受け取り方です。

実は、漢字で「良い」と書かずに、ひらがなで「いい」と書いているのにも意味があり、みんなが正しい・すごい・優れているという「評価」をしているのではなく、みんな居ていいんだよと「肯定」するのが「いい」です。

GoodではなくOK、という感覚を持っていただけると分かりやすいんじゃないかなと思います。

なので、テストのできばえはそれはそれとして、その子の存在自体の価値には影響なくみんなと変わらないんだと信じるのが「みんないい」です。

~第4回へつづく~

執筆者:unico代表 濱田 諒